居場所がなくなる

ゴーヤー茶.

2024年05月16日 14:17




19年前の3月、神奈川県綾瀬市にショッピングモール「綾瀬タウンヒルズ」が誕生した。

沖縄ショップに惹かれて、車で1時間かけて行った時の画像。

綾瀬市といえば米軍厚木基地のある街で、電車の駅がない市として有名。




オープン時に沖縄ショップでいただいた「極楽鳥」。





沖縄ショップは黒字化が難しく、数年で閉店してしまったが、

実は「綾瀬タウンヒルズ」そのものが来年の3月で閉じることになった。


土地の所有者である「綾瀬市」との借地契約が終了したから。

巨大なショッピングモールの建物がわずか20年で解体される。もったいない。

海老名市の「イオン」の建物は40年以上使用しているのに。




これが19年経過した現在の「綾瀬タウンヒルズ」だ。

信号のないここを渡る老人がいる。

大型トラックが猛スピードで坂を下る危険な道路だ。




3年ぶりに訪れた「綾瀬タウンヒルズ」の店舗数は70。

スーパー・サミット、しまむら、ダイソー、家電のノジマなど。


なによりフードコートがいい。わずか6店舗だが、テーブル・椅子席が広い。

6店舗を利用しないで自分で弁当を持ってきても排除されない。





老齢女性の「居場所」になっているのだ。

毎日おしゃべりにやってくる老齢女性グループがいる。


手作り弁当を持ち込んでいる二人のおばぁさん。

物静かなおばぁさんに大声で話しかける手作り弁当のおばぁさん。

説得しているのか、説教しているのか、数時間大声をだし続けてている。


4人でたむろするグループ、6人でおしゃべりするグループ、すべて老齢女性。

コーヒー一杯を注文し、あとは無料の水でおしゃべり会。


「あの人はむかし番長だったな」「ほら、女親分がきた」とつぶやく俺。


あの元気な老齢びとの「居場所」がなくなる。来年の3月で。




帰りのバスは1時間に1本。3年前は1時間に2本だった。


歩道がない民家すれすれを走る路線バス。

排気ガスと走行音と振動が日常の民家。




老人がふらついて倒れたらバスのひかれてあの世行き。

「老齢びと」の居場所がどんどん無くなる。


「老齢びとの居場所を作れ!」とプラカードを掲げて市役所ロビーを占拠せよ!


120円コーヒー1杯でマクドナルドを占拠せよ!

老齢びとよ、マクドナルドを100人でオキュパイ(占拠)せよ!




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