2024年12月14日
ときどき 焦げ
パンはもともと好きできない。サンドイッチや調理パンは食べるが---
10枚切りの食パンを半額で買ってきた。
半分は冷凍し、残りは朝1枚だけ食べる。
チーズとケチャップをのせてピザ風にしていただく。
オーブントースターのタイマーはデジタルでないので、時に焦げパンになる。
老人がオーブントースターを利用するときは「離れるな!」。
パンの「焦げ」は炭だ。「炭」を加熱すれば「炎」となり、火災が発生。
火災の原因1位は、
電気ストーブの上に吊るしておいた洗濯物が落ちる。
母もストーブの上に洗濯物を干していた。
「火事になるから、やめろ!」と言っても、聞く耳もたず。
「大丈夫だよ、落ちないから」
認知症になってからは、ガスの使用をやめさせた。
小型の「IHヒーター」を持ち込み、
「これで鍋もフライパンもヤカンも使えるから」と教えた。
冬らしい寒さになってから、外出が億劫だ。
自動車や暴走自転車がいなければ外出も楽しいのだが、
軽自動車の運送業、バイクの運送業が歩行者の横をすり抜けていく。
舗装道路は凸凹、それでも杖や買い物カートを引きずり、
スーパーに向かう80代、90代の先輩がいる。
12日夜8時25分、横断歩道を渡っていた57歳の男性が、
60歳の男が運転する右折トラックにはねられ死亡した。
「青信号を渡っているから車は停まってくれる」
先入観、固定観念にとらわれることを養老孟子さんは「ばかの壁」と言った。
運送業車の運転手は、配達先の住所を探しながら、
つまり、よそ見をしながら運転しているのだ。
その運転手に歩行者の存在を気づいてもらうためには、
傘をさすとか、傘を振り回すとか、大きな危険物になるのがいい。
眼が見えなくなったお爺さんが、
白杖の代わりに自転車を引きずりながら歩いていた。
運転手にとつて、白杖は危険物ではないが、自転車は危険物なのだ。
ショッピングカートは車道側に持てばいい。
運転手は車に傷が付くのがいやなので、遠回りをして通過する。
「老人歩行者は運転手にとって〈危険物〉になるのだ」
老人は車を避けられないから、車がよける「危険物」になるのだ。
Posted by ゴーヤー茶. at 08:55
│身の上話