世子(王子)の焼香 冊封儀式

ゴーヤー茶.

2017年02月24日 04:58



いよいよ冊封儀式が始まりました。 御座楽の奏者が入場してきます。




琉球国王に即位する世子(王子)が入場してきました。 たくさんの見物人がカメラを構えています。




ウシュガナシーメー(御主加那志前)、シュリテンガナシ(首里天加那志)と呼ばれる琉球国王。

中国皇帝が琉球国王を任命するこの儀式をもって正式な琉球国王となります。




国王の衣装については、また別の機会に勉強させてもらいますが、

あまりに華麗な美しさなのでアップで撮影してみました。




実はゴーヤー茶、朝8時15分からBS11チャンネルで放映されている

韓国歴史ドラマ「華政(ファジュン)」を毎日楽しみに観ているのですが、

17世紀前半朝鮮第15代国王の衣装と琉球王の衣装を比べて、その類似性に驚いています。





どんな履物を履いているのか、ちょっとよくわかりません、足からず。




中国からの皇帝使節団が入場してきました。

右から武器の形をした儀丈(ぎじょう)、黄涼傘(きりゃんさん)と赤涼傘(あかりゃんさん)。

涼傘は儀礼的な傘でありました、人が中に入ることはありません。




三司官始め琉球王府の重鎮が控える中、「世子(王子)の焼香」儀式が始まります。




中央の開庭(けってい)に中国皇帝の名代である冊封正使、副使が立ち、




奥には節、詔書、勅書、絹織物、御書(じょしょ)が飾られます。




琉球の次の国王に任命される世子(王子)が、開庭中央の香炉に香を捧げます。








世子は香炉に香を捧げたのち、中国皇帝の使者に対し三跪九叩頭礼」という方法で拝礼をします。

明の時代に行われていた「五拝三叩頭の礼」が、清の時代に「三跪九叩頭礼」に改められたといわれます。

「跪いて伏し拝む」とか「床に額を当てる」という拝礼方法は、

琉球以外にも朝鮮、モンゴル、ウイグル、チベットでも行われていました。




一度跪(ひざまず)いて、三回頭をたれるという動作を三回繰り返しますが、

世子は、「床に額を当てる」というより頭をたれるという感じですね。






世子の拝礼とともに三司官など琉球王府の役人も頭を垂れます。




王府の役人は、「床に額を当てる」拝礼ですね。





昨年、世子(王子)役を演じたこの方は小学校の先生、汗をかいていませんね。

見学席にはたくさんの外国人観光客の姿が見られます。

ゴーヤー茶は、写真屋の世子として気合を入れて撮影しました。


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