2024年04月23日
10年後を想像する
79歳の作家が「繰り返しが厭になる、反復が。食事も排泄も面倒だ」と書いていた。
74歳の俺も数年前からおなじ思いだ。
起床、排泄小、うがい、着替え、洗濯、湯を沸かす、朝食の準備、錠剤4錠を飲む、
洗濯物を干す、排泄大、髭を剃る、それからやっと自由時間。
今年7月に72歳になる小池百合子は、さらに化粧の「繰り返し」「反復」が必要になる。
もう引退をしたほうがいいのではないか。権力欲の強い人間には余計なことかな。
斎藤耕一監督『旅の重さ』(1972)を映画館で観た。高橋洋子19歳。
熊井啓監督『サンダカン八番娼館 望郷』(1974)を映画館で観た。高橋洋子21歳。
マレーシアのサンダカン娼館に売られていった田中絹代演じる「からゆきさん」の少女時代を演じた。
先日、「BS松竹東京」で観た佐々部清監督『八重子のハミング』(2017)を観た。
若年性認知症の役を演ずる高橋洋子70歳。来月には71歳になる。
ご近所に住むお年寄りの消息を知る機会があった。
「消息」とは失礼な言い方だが、俺より高齢な80代の方々だ。
昭和ひと桁世代がいなくなり、その子どもの世代が家を建て替える。
不動産を売却すれば、不動産屋が戸建てを新築し、他所から若い世代がやってくる。
10年後には間違いなく10歳老いる。
しかし、10年後のヤポネシア諸島がどのような社会になっているか想像がつかない。
42年前と比較してみよう。1980年と2022年。82歳の老人が40歳の頃との比較だ。
共稼ぎ世帯 600万世帯→ 1,262万世帯 2.10倍
専業主婦世帯 1,100万世帯→ 539万世帯 0.49倍
1980年には65%が専業主婦世帯だったのが、2022年には30%に減少した。
共稼ぎ世帯が70%、専業世帯が30%。
専業主婦じゃ、食っていけねえんだよ。
主婦を「賃金労働者」に囲い込むのが末期資本主義なんだよ。
昭和の時代に「専業主婦」だった老婦が、「今どきの嫁は」などと言う愚かさよ。
地域の「ゴミ当番」など、元気な老人がボランティアでやればいいんだ。
輪番制なんていって若い世帯に「ゴミ当番」や「自治会役員」を負担させる元気な老人たち。
Posted by ゴーヤー茶. at 15:57
│老いるということ