京都大学元総長・山際常一さんのYouTubeを観た。
山際さんは40年以上アフリカでゴリラの研究をしてきた。
「ゴリラは〈引き分け〉を求める」
「敵を作らない」「勝つより負けない」という意識を持っているという。
「種の保存」のためには「平和共存」「引き分ける」を選んだと。
霊長類が「群れ」で暮らすようになった理由は、メスが「捕食されない」ためである。
猿は食物を分配しないが、類人猿は食物を分配する。
人類は「共食」「共同保育」が必要になり、「共同体」が形成された。
5,000年前「農耕牧畜」が広まり、定住生活が始まる。
そして「境界」が出現し、「集団間暴力」が増加した。
言語によるコミュニケーションが発達し、「集団意識」が広がった。
現代の戦争は、コミュニティの中と外で行われる。
「国家」が誕生し、「国民」意識が広まり、「敵国」意識が広がる。
人類は「勝者」と「敗者」の二元論に支配されている。
商業高校に入学したとき「ゴーイングコンサーン(継続企業)」という言葉を教わった。
「損益計算書(P/L)」、「貸借対照表(B/S)」は、
企業が永遠に継続する前提で成立していると教わった。
生物(植物・動物など)には誕生と死がある。
資本主義の「企業」は「解散」を前提とすると成立しないという。
「無限の価値増殖」「資本の自己増殖」とマルクスがいった。
新人ホモサピエンスは、旧人ネアンデルタール人を滅ぼしたのではない。
彼らと交配し、彼らの遺伝子に取り込んだのだ。
「日中韓FTA(自由貿易協定)」交渉が再開された。
安倍晋三が生きていれば、「日中韓FTA」交渉は再開されなかった。
「経済的国境」をなくしてしまえば、戦争はできなくなる。
「平和的共存」はやがて「東アジア共同体」となり、「国境」は点線となる。
「欧州経済共同体」(EEC)は「欧州共同体」(EC)となり、「欧州連合」(EU)となった。
EU参加国はお互いに戦争ができなくなった。