「もし政治がまともになれば、ないことにしている他者の権利を認める必要が出てくる。それに対する、暗黙の恐れがあるのです。」
「ドイツでは右翼が難民を嫌い、メルケルの普遍主義的政治に反対したのは、恐れからです」
「日本で統計データや公文書の改竄が許容されるのも、
トランプらプーチンやエルドアンといったタイプの政治リーダーが受け入れられるのも同じ恐れの構造があるからです」
マルクス・ガブリエル(44歳) ドイツの哲学者
「虫が嫌いな人」、「虫が好きな人」は、どこで分かれるのだろうか。
「虫が嫌いな人」は、虫を恐れているのだろうか。
東京大空襲を経た戦後に建てられた粗末な長屋に育った俺にとって、
蝿、蚊、ゴキブリ、「南京虫」は家の中でいつでも遭える虫だった。
母が「南京虫」と呼んでいた虫は「トコジラミ」というらしい。
ゴキブリが現われると、新聞紙を丸めて思いっきり叩く。
寝る時には「蚊帳」の中に布団を敷き、すばやく出入りしないと母に叱られた。
中学生になると手で蝿を捕まえるのがうまくなった。
停まっている蝿の上、数センチの空間を手ですくうのだ。
手の気配を感じて飛び立った蝿が手の中に入る。それを地面に叩きつけて駆除する。
小学生の頃、気持ちの悪い虫がいた。
「虫くだし」を飲まされ、肛門から回虫が出て来たのはいいが、なかなか落ちない。
手で引っ張る元気はないので、回虫が落ちるのを待った。うーん。
屋外には友だちのような虫もいる。トンボ、カナブン、蝉、蝶、つち蜘蛛、おけら、紙切虫、米つきバッタ---
ハサミムシ、シロアリ、尺取虫、蜂は好きになれなかった。危害を加えそうだから。
ミミズを捕まえて釣りの餌にした。おしっこをかけて怒られたこともある。
コオロギをたくさん捕まえて虫かごにいれ、鳴き声を楽しんだ。
沖縄に通っているうちに「ヒーラー」を知った。飛ぶヒーラーを「トービラー」という。
宿泊している民宿に外から巨大なトービラーが飛んできたことがある。
俺はなぜ「ウヨク」が嫌いなのか。「危害」を加えそうだからだ。
「思想右翼」は嫌いではない。俺に危害を加えないからだ。
「美味しい虫」もいる。イナゴだ。イナゴの佃煮はいまでも好物。
ほかに「美味しい虫」は---? 茶碗蒸し?
まだまだ思い出の虫がいる。てんとう虫、ダンゴ虫---
いま一番ナンギーしているのは虫ではなく、花粉だ。今年の花粉は恐ろしい。
自民党は「コガネ虫」、資本家は「オオガネ虫」、公明党は「法蓮虫」、
立憲民主党は「臆病虫」、維新は「ゴミ虫」、れいわ新選組は「オオゴマダラ」かな?
ANNの世論調査。
「次の衆議院選挙で〈政権交代を期待する〉は46%で、〈自公政権の継続を期待する〉は38%」
立憲民主党の「臆病虫」は脱皮して成虫になれるのか?