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2024年05月03日

『散歩哲学』 島田雅彦著




「車寅次郎は庶民の天皇なのである。---

寅さんの旅は天皇の公務のパロディとなっているのだ。---

葛飾柴又の団子屋が御所なのである。

全国行脚をする大衆天皇としての車寅次郎が、

傷ついた女子を慰めつつも、その恋は実ることはない。」


島田雅彦『散歩哲学』2024年2月


流れ星


1982年、福武書店発行の文芸誌『海燕』を購読していた文学青年ゴーヤー茶。

そこで「島田雅彦」という若い文学者の登場を知るが、彼の小説を読んだことがなかった。


島田雅彦・白井聡によるYouTube『Air Revolution』(エアレボ)で新刊『散歩哲学』を知り、購入した。




第1章 人類史は歩行の歴史

第2章 散歩する文学者たち

第3章 孤独な散歩者の役得


俺が那覇に4か月、3か月、2か月、1か月と長期滞在していた時、

観光客が来ない那覇のすーじぐゎを散歩して、知らない店で沖縄そばを食べていた。


ガーブ川を源流まで辿った楽しい思い出もある。




流れ星


1,000円の書籍と1,000円の海鮮丼、どちらを選ぶかといったら書籍を選ぶ。

100頁500円の島田雅彦、100g500円の鮪。やはり島田雅彦の文章を選ぶ。




「読書も、テキストの森に踏み込み、コトバとの出会い、

刺激を受けるという意味では、散歩なのである。

そして、歩は街や山谷に埋め込まれた意味やイメージを発掘するという意味では、

読書なのである」


小説家の「言葉」に出会うことのできる散歩哲学である。



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Posted by ゴーヤー茶. at 16:16 │あの人のこと